2007年からボイストレーナーとして学び活動し、転機はボイストレーナー川崎先生との出会いでした。川崎先生は在り方も素敵で、人を尊重してくださる軸のある方です。先生の師匠はLAのセス・リッグス先生で、世界のトップアーティスト、マイケルジャクソンやスティービーワンダー、ダイアナロス、広瀬香美氏などを育成。ベルカント唱法・ハリウッド式ボイストレーニングとも言われています。その出会いから声の出し方や鳴らし方が劇的に良くなり、身体や声の使い方を理解できるようになりました。声帯は26歳ぐらいまでで安定すると言われていますが、30歳を過ぎても歌が上手くなりました。

話は戻り、私は芸能・音楽業界に長くいたので職業病というか人の声を聞くのが好きで、話し声や歌い声に反応してしまう耳なんです。そう、私は声フェチなんです（照）
ですが私は自分の声があまり好きではありませんでした。
ヴォーカルギターでバンドを始めた時にも、もっとしゃがれた太いハスキーな声になりたくて無理やり声を出し、喉を潰しかけたことがあります。

その時はボイトレには全く興味がなく、ダメ出しされるものだと思い込んでいました。ですので、自分の声の魅力も活かし方も、自覚もないまま話し、ステージで歌い続けていたのです。
ですがある日メンバーが「ケイの声は心地良い。まるでバスの座席のベルベット生地みたいだ」と褒めてくれました。（比喩表現の独特さw）
改めて外の世界に届いている声を自覚し、社会や「こうあるべき」という誰かのサイズに合わせる生き方を手放し、ありのままの自分で声の良さを活かそうと思えました。

レコーディングをし、自分の声を聞いた時の違和感を感じたことはありますか？
通常自分が聞いている自分の声は内耳共鳴している声。
耳の内側に響いて体の内側で共鳴している声のことです。
自分の声は、生では一生外から聴けないのです。
だからこそ、他者からの声のフィードバックにより、自分の声のインパクト・魅力・癖に気づくことができるのです。

それまで経験した音楽での自己表現、延べ7,000名育成してきたボイストレーニング、可能性を最大化させるコーチングを掛け合わせて、アーティストという肩書きだけじゃなく、人生に本気で生きている人＝（まさに人生というステージのアーティスト）のサポートがしたい！そう思い、ボイスコーチングを開発しました。

また、ここまで出会わせていただいたボイトレやボイスコーチングを受けてくださった方との伴走で気づいたことは、「声は心情にとても影響を受ける」ということです。
言葉は嘘をつけるけど、声って嘘をつけないですよね。

コーチとしても表情などの反映の他、声色が変わったらすぐに反映し、クライアントさんの気づかなかった（又は見え隠れしていた）感情に気づき、ぐんぐん深まり・・クライアントさんはその気づきを「声」を元に辿りスラスラ喋っていることが起きます。

声は思考というより、音や身体として感じやすいので、”思考（左脳）寄り”にならずに”右脳の感性”が開いた状態で気づきながら話していけることが良い点だと思っています。
そんな「声」から新しい扉が開いた！という瞬間に立ち会わせてもらっております。そんな体験をした方は、明日からの声の捉え方、響かせ方、生き方のスタンスまでが変わると確信しました。
「自分のリソースをフルに発揮する」とは、声もその一つだと思います。唯一無二のあなただけの「声」。
ご一緒した方が自覚的に声を響かせ、自分の魅力に気づいたり扉を開くお手伝いができたら、自信を持って個を表現し合える人が増え、個々を尊重し、活かし合える社会になっていけると思っています。それは、私にとって最高の喜びです。

 ▷ストレングスファインダー
1.個別化 2. 共感性 3.内省 4.最上志向 5.成長促進